・前回のあらすじ
カレーうめえwwwwwwwww
総集編、序章
http://redblue.diarynote.jp/201108182322459112/
総集編、次章
http://redblue.diarynote.jp/201108221645166199/

本八合目、夜:
眠りに着く前に山小屋の人からご来光についてのアドバイスを受ける。
「ご来光を山頂で見るんでしたら、遅くても夜中の1時半には出発しないと間に合いませんよ?」
What’s ?
え・・・・・・ここから山頂まで1時間半くらいじゃないの?
しかも、ご来光って4時とか5時とかに拝めるもんじゃなかったっけ?
「はい。ただ、下からの観光客で渋滞するんですよ」
ここまで来てまた渋滞かよ!
せっかく大自然の中でのびのび過ごしてんだからちょっとは下界の事忘れましょうよ!
そんなんだけど気にせず就寝。
その夜、オカピー高山病発生。
酸素缶を2本ほど空にするほどひどい頭痛に襲われる。

しかし私には何も出来ないの上に、深夜の下山は危険なので朝を待って眠ることに。
そして1時半。
大分落ち着いてきた模様。
そっと外に出て、辺りの様子を見てみることに。
そこにはおびただしい数の人、人、人。
それらがライトを頭に携えて行列し、まるで鬼火を従えた百鬼夜行のよう。
・・・・・・・うん、疲れてるしここでご来光を見よう。

そして朝4時。
ご来光。

なんと神々しい・・・・・・なんと心が洗われる光・・・・・・。
朝の寒々しい空気とも相まって、心の奥底から清らかな気持ちになれました。
生命の息吹を感じさせる暖かい光・・・・・・富士山が霊山と呼ばれている理由を心で感じられた気がします。

まぁ、あの感動は見てない人には分からないんですけどねwwwwwwww
プギャーwwwwwwなんて可愛そうな人たちなんでしょうwwwwwww
人生損してるでござるwwwwwwww

・・・・・・・・くそっ、全然清らかな心になっていないじゃないか!

そんなんでオカピーも回復し、一緒にご来光を拝む。
しばらく休み、
たけぞう「頭痛ってもう平気?」
オカピー「うん・・・・・・大分ましにはなってきた・・・・・・」
たけぞう「じゃあ頂上まで登ろうか」
オカピ-「( ゚Д゚)」
リアルに「(;゚Д゚)<え・・・登るの・・・?」みたいな顔になっていました。
うん、ごめん。

しかしここまできたら頂上まで登らないと絶対に後悔するので、なんとか説得して登る。

本8合目~頂上:
気温を暖かくなってきて上着も要らない位になる。
バキバキな体に鞭打ち、休み休みだましだまし登る。
頂上までの道のりは厳しく、山道の傾斜も今まで以上に急になっていた。
しかし、ここから見える河口湖の風景は絶景。
天気も晴れ渡り、麓まではっきりと見えた。
後はもうひたすらに、無心で登る。
殉教者のように、山に全てを捧げるかのように登っていく。
道中には途中で疲れ果てたり、高山病に苦しんでいる人が倒れている。
その人らを超えてついに・・・・・・頂上が見えてくる!
そうして一気に登り、鳥居をくぐり抜け・・・・・ついに傾斜が途切れる!
目の前には浅間神社の奥宮が・・・・・!
おお・・・・・・・ッ!
ついに・・・・・・踏破ッ!踏破ッ!踏破ッ!
やり遂げた達成感と富士の頂上の景色に思わず感涙する!
ボロボロと、こんな自分でも登りきれたのだと胸の奥が満たされる!
そして周りでは誰も泣いていないのに、自分ひとりがぼろぼろと泣きじゃくっていて少し恥ずかしくなる。
・・・・・まぁ、その時は脳に酸素が足りてなくてそんなこと1mmも思わなかったんですけどね。
そのまま泣きながら浅間神社を参拝。
ただひたすらに感謝。
そして踏破記念に金剛杖に判を押してもらう。

記念撮影を済まして、頂上から絵葉書を送ることに。
メッセージは「富士山より愛をこめて」。
ちなみに相手は家族です。

そして多少腹が減ってきたので頂上の山小屋で豚汁を食すことに。
少し頭が痛いので食欲が沸かず、富士山ホテルでもらった弁当は取っておくことに。
ちなみに豚汁の値段は金800円。
下界ではぼったくり当然の値段だが、ここでは破格の大安値に感じる。
その豚汁が旨いこと旨いこと・・・・・・・。
暖かいものなんて食べていなかったので、疲れた五臓六腑に染み渡るような・・・そんな味でした。
それとMTGプレイヤーらしく「火山のドラゴン」と「山」を持って行き、それに記念スタンプを押す。
理由なんてないさ、ただの記念だよ。
それと本当だったら股間から拳を突き出して「ご来光!」というポーズでご来光と一緒に記念撮影を試みようと思っていたのですが、頭が一切回っておらず出来ませんでした。

その後、富士山の火口を覗いてから下山することに。
さようなら・・・・・富士山・・・・・・。

頂上~麓:
本当はここできれいに終わりたかった。
山を登りきった充実感に包まれて、ゆっくりと温泉につかりたかった。
でも甘い!
山は登ったら降りるものです!
降りるまでが登山です!
登る山だけだったらどんなに楽しかったことか・・・・・・。

下山。
踏破したことで気が緩んだのか、目標を達成して脳内麻薬が切れたのか分からないが一気に高山病に襲われる。
よく言う「ひどい二日酔い」、あの状態にかかる。
あれほどの吐き気には襲われませんが、頭痛はじくじくと纏わりついてきます。
さっさと降りて休みたいが、坂がきつくてなかなか降りられない。
しかも歩を止めて休むと、高山病がさらにひどいことに。
歩いてごまかすしかないレベル。
もうこのまま寝ていたい。
しかしバスの時間に間に合わないので急いで降りる。

そしてその道中・・・・・・。
本七合目まで降りてきたところでひどい霧に襲われる。
視界がさえぎられ、マジで3m先くらいしか見えない。
坂道はきつい、高山病はきつい、風景見れないので一切楽しくない。
GERを食らったかのようにひたすら坂を降りる。
時間を見ると12時過ぎ。
ここからバスに乗る河口湖5合目まで後2時間。
ツアー元にバスに間に合わない旨を告げてひたすら降りる。

途中、7合目公衆トイレ。
いい加減お腹が空いてきたので便所飯としゃれ込むことに。
お弁当は白米に梅干などの漬物各種にふりかけ、さらに袋詰め牛肉の時雨煮が付いているというなかなかに豪華なお弁当。
牛肉の時雨煮は食欲がなかったので取っておいたが、白米は問題なく完食。
下山再開!
そうして歩き続けて・・・・・・ついに6合目まで!
懐かしい風景が目の前に広がる!
ここまで来たらあと少し!
そこで信じられないたて看板を見つける!
「ここより富士山頂上 あと5km」
※うろ覚えです、ちなみに吉田口という今回登ったルートは登り7.5kmだそうです。わけが分からないよ。
・・・・なん・・・・・だと・・・・・・?
そんな近いなんて俺は信じないぞ!
信じるもんか、信じるもんか!
そうこうして現実逃避している間に遂には出発点、富士スバルライン五合目に到着する。
自販機があることと、ペットボトルが200円という安さに感動!
早速お茶を買って飲むことに。
久しぶりの冷え切った水・・・・・・・旨い!!
文明の味に・・・・・・感謝ッ!!

次回「後日談」
もうちょっとだけ続くんじゃよ。

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