突発MTG小説　「デュエリスト嵐！」

おっす！俺、嵐！
世界一のMTGプレイヤーを目指している中学生だ。
今日も世界一を目指して仲間とデュエルだ！

＜ハゲる屋デュエルスペース＞

嵐「やべーやべー、1時にデュエルスペースで集合って言ってたのに遅れちまった。モブ夫とヒロイン子の奴怒ってかなぁ・・・」

＜ドグジャアアアア

モブ夫「ぐあああああ！」

嵐「モ・・・モブ夫！！お前・・・大丈夫か！？」

モブ夫「ぐ・・・あ・・・嵐くん・・・（ガク」


モヒ蔵「ヒャッハー！このデュエルスペースは俺たち『ダブルマリガン』が頂いたァ！」
モヒ男「ガキどもは家に帰ってトランプでもしてるんだなぁあああああ！！」

ヒロイン子「あなた達サイテー！中学生相手にこんなことして楽しいの！！」

モヒ蔵「おっとぉ～？随分と威勢がいいじゃねえかお嬢ちゃん・・・あぁ～！？」
モヒ男「グヘヘヘヘ・・・じゃあ今度はお前が俺たちの相手をしてもらおうじゃねぇか（ニタニタ」

ヒロイン子「ぐっ・・・」



嵐「やめろお前ら！！」

モヒ蔵「んだてめぇは！」
ヒロイン子「嵐！」


モヒ男「嵐・・・？そういえば聞いたことがあるなぁ・・・ハゲる屋にMTGが強い生意気な中学生がいるって・・・」

嵐「デュエルスペースはみんなで使うものだ・・・。ルールが守れないなら出て行けよクソ野郎！！」

モヒ蔵「へぇ・・・おもしれえ、噂通りなのか試してやる！俺が負けたらここからおとなしく出て行ってやるよ」


嵐「いくぞ、決闘（デュエル）！！」

モヒ蔵「来いよガキィ！」


ROUND 1　モブ蔵　VS　嵐

嵐「1ターン目！＜島＞をセットしてエンド！」

モヒ蔵「ヒャヒャヒャヒャヒャ！そんな展開力でこのモヒ蔵様に勝てると思ってるのか！ああん！？＜銅線の地溝＞から赤マナ！＜ゴブリンの先達＞！！」

嵐「なに！？」

モヒ蔵「アタック！さぁトップをめくるぇええええ！」

嵐「く・・・！トップは＜蒸気孔＞・・・ハンドに加えて残りライフ18・・・」

モヒ蔵「チッ・・・運がいいな。エンドだ」

嵐「くそ・・・＜蒸気孔＞をショックイン・・・残りライフ16でゴブリンの電術師を召喚！・・・エンド」

モヒ蔵「それだけかぁ！？そんなマジックじゃぁ日が暮れちまうぜぇ～！？＜ゴブリンの先達＞でアタック！」

嵐「ぐわぁ！トップ・・・＜シヴの浅瀬＞・・・加えて残りライフ14・・・」

モヒ蔵「さらにさらにィイイイ！2枚目の＜銅線の地溝＞から＜炎樹族の使者＞！そして＜実験体＞と＜密林の猿人＞を出してエンドだ！ヒャハハハハ！もう後が無いぜぇ！！！！」

モヒ男「んだよ！ただのザコじゃねーか」
ヒロイン子「嵐・・・」

モブ夫「まだでヤンス・・・。嵐くんのデッキはここからでヤンス・・・」


嵐「ドロー・・・よし！！＜シヴの浅瀬＞を置いて＜発熱の儀式＞」

モヒ蔵「ヒャハハハハ・・・あぁん？」

嵐「＜電術師＞の効果で1マナになり、赤マナを３つ加える。続いて＜ギタクシア派の調査＞！！2点ライフを支払い、手札を見せてもらう！」（残りライフ12）

モヒ蔵「あ・・・ああ・・・（ペラ」＜踏み鳴らされる地、火打蹄の猪、ゴーア族の暴行者＞

嵐「続いて＜捨て身の儀式＞、そして＜魔力変＞で青2マナにして＜血清の幻視＞、＜手練＞を打つ。そして＜紅蓮術師の昇天＞、もう一度＜ギタクシア派の調査＞。＜昇天＞にカウンターが乗る」（残りライフ10）

モヒ蔵「あ・・・うん（ペラ」＜踏み鳴らされる地、火打蹄の猪、ゴーア族の暴行者＞

嵐「そして＜発熱の儀式＞をプレイ！これで＜昇天＞にカウンターが2個以上乗ったのでこれから呪文が2倍になるぜ！」

モヒ蔵「うん、そうだね」

嵐「そしてぇええええ！＜魔力変＞で青・赤マナを2マナづつ出して＜深淵の覗き見＞！＜ぶどう弾＞を手札に加えてそのまま打つ！ストームとコピーの分を合わせて11点！！」

モヒ蔵「11点頂きます。残りライフ9」


モブ夫「・・・！！嵐くん、まだ早いでヤンス！」

嵐「なに言ってんだよ、モブ。昇天にカウンター溜まってるし、あと一回＜ぶどう弾＞を打てば・・・ハッ！」

嵐「（今＜深淵の覗き見＞で見たカードは＜沸騰する小湖＞、＜魔力変＞、＜血清の幻視＞、そして・・・2枚の＜ぶどう弾＞！俺のデッキにはぶどう弾は3枚しか入れていない・・・。そして今のハンドは・・・」

＜島、滝の断崖、ゴブリンの電術師、紅蓮術師の昇天、捨て身の儀式、発熱の儀式＞

嵐「（クッ・・・勝負を急ぎ過ぎちまった・・！）」

モヒ蔵「（そういえば変わり谷持ってないな・・・帰りに買うか・・・）」
モヒ男「（やべぇ、このSS泣ける・・・。映画化決定だろ・・・）」


嵐「クソ・・・手札にドローソースがねぇ・・・。このまま深淵の覗き見で引けなかったら・・・」

ヒロイン子「諦めないで！」

嵐「ヒロイン子・・・」

ヒロイン子「まだ負けたわけじゃない！最後の1ドローまで諦めないでよ！」

モブ夫「そうでヤンスよ、嵐くん・・・」

嵐「モブ・・・」

モブ夫「嵐くんはそのデッキでいつも戦ってきたじゃないですか。信じればデッキは必ず答えてくれる。だから嵐くんも自分とそのデッキを信じてください」

嵐「そうだよな・・・最初から諦めてちゃデュエルに勝てないもんな・・・。俺は・・・俺はこのデッキと・・・仲間を信じる！！深淵の覗き見、コピー！！ライブラリーのトップ5枚を確認！」


嵐「！！・・・ありがとう・・・俺のストームデッキ・・・」

モヒ男「（おい、ゲーム終わりそうだぞ）」
モヒ蔵「（おっと）・・・なんだぁ～？＜ぶどう弾＞でも引いたのかぁ～？」

嵐「いや・・・＜ぶどう弾＞は引けなかった・・・引いたのはこいつだ！」

ドン！！
＜炎の中の過去＞

嵐「浮いている3マナで＜炎の中の過去＞をプレイ！そして土地からマナを出して墓地にある＜ぶどう弾＞をプレイ！ストームとコピーで13点ダメージだ！」

モヒ蔵「ぐわあああああああ！」残りライフ０

嵐「これがストームの力だ！」


モヒ蔵「フ・・・俺の完敗だ・・・」

嵐「おっさんもいい腕してたぜ！またデュエルしような！・・・今度は暴れんなよ」

モヒ男「ああ・・・腕とデュエルマナーを磨いて出直してくるよ」


モブ夫「じゃあ僕たちもデュエルするでヤンス！僕の＜風景の変容＞デッキと勝負でヤンス」

ヒロイン子「あら？私の＜死せる生＞デッキも負けないわよ？」

嵐「よ～し、勝負だ！」


モヒ蔵「（嵐か・・・名前のとおり激しい奴だった・・・。しかし気をつけろよ。ハゲる屋にはまだまだ強いプレイヤーがいる。そいつらに目をつけられんようにな・・・）」
モヒ男「（あ、衣装取られてる）」


次回の「デュエリスト嵐」は！？

MTGをしていた嵐達に襲いかかる謎の男。
嵐はストームデッキで勝負を挑むが、相手も同じストームデッキの使い手だった！
呪文の稼ぎ合い、インスタントタイミングで飛んでくるぶどう弾！
激しい呪文の応酬がデュエルスペースに吹き荒れる！
そして明かされるストーム使いの真実とは！？

「二人目のストーム使い」

続かない！