<GP西表島会場>
那珂村「フルアタック、そして馬力充填を超過でプレイ」
対戦相手「・・・負けました」
那珂村「ありがとうございました」
ギャラリー1「おいおい・・・あの人、あんな細いデッキで決勝トーナメントにまで残っちゃったよ・・・」
ギャラリー2「しかも最近仕事が忙しくて、大会にもほとんど出れなかったみたいだせ?昨日も遅くまで残業だったらしくて、調整の時間どころか休みも十分に取れてないんだって。おまけに家庭持ちらしいし・・・」
ギャラリー1「マジかよ。そんな中で勝ち残れるって・・・やっぱ強い人は持ってるものが違うな」
八百万岡「(いや、違う)」
八百万岡「(確かに那珂村さんは忙しい人だし、MTGが強いというのも事実。が、しかし!強いから『仕事が忙しくても勝てる』のではない。むしろ『逆』!!『仕事が忙しいからこそ勝てる』のだ!)」
八百万岡「(現に今までの試合では一度も『事故を起こさず』に『ドブン』に近い動きで勝っている!土地が17枚という不安定なデッキであの引きの強さ・・・間違いない・・・)」
八百万岡「(那珂村さんは『青の人間力』使いだ!!)」ドン!
Force of human 第2話 「GP決勝トーナメント前」
『青の人間力』!!
それは多忙であればあるほど高められる人間力。
忙殺され、精神・肉体が共に極限状態にまで達した時に、人は限界を超える事が出来る。
その境地に達した時、感覚は研ぎ澄まされ、心はたぎり、人間力は満ち溢れる。そこで得られるのが『青の人間力』である。
職場などで「つれー、昨日実質1時間しか寝れてないからつれーわー」と寝てないアピールをする人がいるが、それは自身の人間力を高めようとして行っている行動であり、立派な営業戦略の一つである。「疲れたアピール」も同様に、『青の人間力』を高める為の初歩的な手段だと言われている。
他にも『青の人間力』を得るために、わざと自分を追い込む方法もある。
具体的には「夏休みの宿題を最終日にまとめてやる」、「コミケ入稿がまだなのに艦これをプレイ」、「貧乏なのにモバマスに課金」などがそうだと言われている。
八百万岡「(那珂村さんのデッキは『赤単ブリッツ』!ブン回られたら俺のデッキじゃ間に合わない。仕方がない・・・)」
八百万岡「(今のうちに『潰して』おくか)」ニヤァ
<休憩スペース>
那珂村「フゥー、ようやく決勝トーナメントか・・・」
那珂村「(残業続きの毎日で体はボロボロ。栄養ドリンクでごまかしてるけどダルさが抜けない。目もかすれてる、多少熱もあるみたいだ。・・・つまり『最高のコンディション』ということだ!!)」
那珂村「(フーハハー、営業出まくって無理に案件を取ってきた甲斐があったぜ!でかい案件が取れたおかげでボーナスも期待出来るし、GP遠征代も稼げて一石二鳥!!会社からは心配されて有給まで取らされたし、家族からも『たまの息抜き』ということで暖かく見送ってもらった!!今ならどんなクソデッキを使っても負ける気がしない!勝てる・・・勝てるぞおおおお!!!俺は!このデッキで!!優勝をして見せる!!)」ゴキュゴキュ
通行人1「(うわぁ・・・あんな凶悪な顔でレッドブル飲む人初めて見た・・・)」
八百万岡「那珂村さん、お疲れ様です」
那珂村「八百万岡さん・・・お疲れ様です・・・。なんとかお互い決勝トーナメントまで勝ち残れましたね」
八百万岡「そうですね、お互いベストを尽くしましょう。・・・那珂村さん、最近忙しくて寝る暇もないって聞いてますけど大丈夫ですか?」
那珂村「いや、実は相当疲れてます。でも・・・あとは決勝トーナメントだけなのでここが踏ん張り所ですね」
八百万岡「那珂村さん・・・」
那珂村「(といってもわざと忙しくしてるんだけどね。この程度の疲労だったら、大会終了までは持つだろうし・・・あとは今の状態をキープできれば・・・)」
八百万岡「あ、じゃあ俺マッサージしますよ」
那珂村「!!」
八百万岡「俺こう見えても上手いんですよ~。ほら、後ろ向いてください」
那珂村「いや、悪いですよ・・・」
那珂村「(まずい!今マッサージなんてされたら人間力が・・・この極限状態が解けてしまう!!)」
八百万岡「ほら、遠慮なんてせずに!」ギュム
那珂村「はうん!」ビクッ
那珂村「(くっ・・・ここでリラックスしては決勝トーナメントが・・・なんとか止めて貰わないと・・・)」
八百万岡「うわ・・・めちゃくちゃこってるじゃないですか・・・。これはひどいですね」モミモミ
那珂村「おぅ・・・ぅ・・・」トローン
那珂村「(らめえ!とめなきゃいけないのに逆らえない!!んぁ!!)」
八百万岡「(ククク・・・学生時代にマッサージ店でバイトして培ったこの『マッサージテク』!お疲れのお父さんを骨抜きにするなど朝飯前よ・・・)」グギィ
那珂村「(!!八百万岡さんのあの表情・・・このマッサージは俺の『人間力』を下げるのが『目的』か!?・・・だとすれば一刻も早く辞めさせなければ・・・)」
八百万岡「大丈夫ですかー?痛くないですかー?」グイッ
那珂村「(んほおおおお!でもきもちいいんんん!!やめさせなくちゃいけないのに!いけないのにいいいいい)」ビクビク
八百万岡「(まだ逆らおうとしてるのか・・・ならば!)」
那珂村「(ん・・・急に強く・・・んあ!?リンパ線コリコリしちゃったら私・・・ひぎぃ!!きもちよしゅぎいいいいい!らめえええ!きもちよしゅぎてあたまぱーになっちゃう!くるくるぱーになっちゃううううう!!んほおおおお!来ちゃう来ちゃう来ちゃう!!これ以上されたら気持ちよすぎて睡魔きちゃいましゅううう!!!!)」
??「ぱぱー、大会がんばってねー」
那珂村「(は・・・!?ダメだ、俺は約束したんだ・・・。愛する息子と妻に・・・『優勝してくる』って・・・。俺は・・・俺はこんなマッサージには屈しない!)」キリッ
八百万岡「ほい」グッグッ
那珂村「(ひぎぃいいい!おとなマッサージきもちよしゅぎいいいいい!!)」
八百万岡「(そろそろだな・・・。こいつでフィニッシュと行こうか・・・)」グイッ
那珂村「(頭!?そんな敏感になっている時に頭なんてマッサージされたら・・・・んほぉ!らめぇええそんなに先っぽ(あたま)ばっかり弄っちゃ・・・あうん!ん!太いのがツボにコツコツ当たって・・・もうダメ・・・何も考えられない・・・もう気持ちよすぎてマッサージのことしか考えられないいい!!はうぅんん!!)」
八百万「(おらぁ、イケえ!!)」グイイイイイ
那珂村「(はひぃいい!いいのおおお!まっさーじいいのおおお!!!イクイクイっちゃう!!本気リラックスいっちゃいましゅうううう!!!んほおお!!イグウウウウウウウ!!)」ビクビクビク
八百万岡「・・・っともうすぐ時間ですね。那珂村さん、そろそろ戻りましょうか」
那珂村「はひぃ・・・」トローン
ギャラリー1「那珂村さん、決勝トーナメント1回戦で事故って敗退だって」
ギャラリー2「マジか・・・。まぁ、あのデッキで今まで事故らなかったっていう方が凄いけどな」
ギャラリー1「でも不思議だよな」
ギャラリー2「ん?」
ギャラリー1「那珂村さん、初戦敗退だっていうのに・・・」
ギャラリー1「安らぎに満ちた顔だったんだって」
ギャラリー2「なんだそれ」
那珂村 lose
那珂村「フルアタック、そして馬力充填を超過でプレイ」
対戦相手「・・・負けました」
那珂村「ありがとうございました」
ギャラリー1「おいおい・・・あの人、あんな細いデッキで決勝トーナメントにまで残っちゃったよ・・・」
ギャラリー2「しかも最近仕事が忙しくて、大会にもほとんど出れなかったみたいだせ?昨日も遅くまで残業だったらしくて、調整の時間どころか休みも十分に取れてないんだって。おまけに家庭持ちらしいし・・・」
ギャラリー1「マジかよ。そんな中で勝ち残れるって・・・やっぱ強い人は持ってるものが違うな」
八百万岡「(いや、違う)」
八百万岡「(確かに那珂村さんは忙しい人だし、MTGが強いというのも事実。が、しかし!強いから『仕事が忙しくても勝てる』のではない。むしろ『逆』!!『仕事が忙しいからこそ勝てる』のだ!)」
八百万岡「(現に今までの試合では一度も『事故を起こさず』に『ドブン』に近い動きで勝っている!土地が17枚という不安定なデッキであの引きの強さ・・・間違いない・・・)」
八百万岡「(那珂村さんは『青の人間力』使いだ!!)」ドン!
Force of human 第2話 「GP決勝トーナメント前」
『青の人間力』!!
それは多忙であればあるほど高められる人間力。
忙殺され、精神・肉体が共に極限状態にまで達した時に、人は限界を超える事が出来る。
その境地に達した時、感覚は研ぎ澄まされ、心はたぎり、人間力は満ち溢れる。そこで得られるのが『青の人間力』である。
職場などで「つれー、昨日実質1時間しか寝れてないからつれーわー」と寝てないアピールをする人がいるが、それは自身の人間力を高めようとして行っている行動であり、立派な営業戦略の一つである。「疲れたアピール」も同様に、『青の人間力』を高める為の初歩的な手段だと言われている。
他にも『青の人間力』を得るために、わざと自分を追い込む方法もある。
具体的には「夏休みの宿題を最終日にまとめてやる」、「コミケ入稿がまだなのに艦これをプレイ」、「貧乏なのにモバマスに課金」などがそうだと言われている。
八百万岡「(那珂村さんのデッキは『赤単ブリッツ』!ブン回られたら俺のデッキじゃ間に合わない。仕方がない・・・)」
八百万岡「(今のうちに『潰して』おくか)」ニヤァ
<休憩スペース>
那珂村「フゥー、ようやく決勝トーナメントか・・・」
那珂村「(残業続きの毎日で体はボロボロ。栄養ドリンクでごまかしてるけどダルさが抜けない。目もかすれてる、多少熱もあるみたいだ。・・・つまり『最高のコンディション』ということだ!!)」
那珂村「(フーハハー、営業出まくって無理に案件を取ってきた甲斐があったぜ!でかい案件が取れたおかげでボーナスも期待出来るし、GP遠征代も稼げて一石二鳥!!会社からは心配されて有給まで取らされたし、家族からも『たまの息抜き』ということで暖かく見送ってもらった!!今ならどんなクソデッキを使っても負ける気がしない!勝てる・・・勝てるぞおおおお!!!俺は!このデッキで!!優勝をして見せる!!)」ゴキュゴキュ
通行人1「(うわぁ・・・あんな凶悪な顔でレッドブル飲む人初めて見た・・・)」
八百万岡「那珂村さん、お疲れ様です」
那珂村「八百万岡さん・・・お疲れ様です・・・。なんとかお互い決勝トーナメントまで勝ち残れましたね」
八百万岡「そうですね、お互いベストを尽くしましょう。・・・那珂村さん、最近忙しくて寝る暇もないって聞いてますけど大丈夫ですか?」
那珂村「いや、実は相当疲れてます。でも・・・あとは決勝トーナメントだけなのでここが踏ん張り所ですね」
八百万岡「那珂村さん・・・」
那珂村「(といってもわざと忙しくしてるんだけどね。この程度の疲労だったら、大会終了までは持つだろうし・・・あとは今の状態をキープできれば・・・)」
八百万岡「あ、じゃあ俺マッサージしますよ」
那珂村「!!」
八百万岡「俺こう見えても上手いんですよ~。ほら、後ろ向いてください」
那珂村「いや、悪いですよ・・・」
那珂村「(まずい!今マッサージなんてされたら人間力が・・・この極限状態が解けてしまう!!)」
八百万岡「ほら、遠慮なんてせずに!」ギュム
那珂村「はうん!」ビクッ
那珂村「(くっ・・・ここでリラックスしては決勝トーナメントが・・・なんとか止めて貰わないと・・・)」
八百万岡「うわ・・・めちゃくちゃこってるじゃないですか・・・。これはひどいですね」モミモミ
那珂村「おぅ・・・ぅ・・・」トローン
那珂村「(らめえ!とめなきゃいけないのに逆らえない!!んぁ!!)」
八百万岡「(ククク・・・学生時代にマッサージ店でバイトして培ったこの『マッサージテク』!お疲れのお父さんを骨抜きにするなど朝飯前よ・・・)」グギィ
那珂村「(!!八百万岡さんのあの表情・・・このマッサージは俺の『人間力』を下げるのが『目的』か!?・・・だとすれば一刻も早く辞めさせなければ・・・)」
八百万岡「大丈夫ですかー?痛くないですかー?」グイッ
那珂村「(んほおおおお!でもきもちいいんんん!!やめさせなくちゃいけないのに!いけないのにいいいいい)」ビクビク
八百万岡「(まだ逆らおうとしてるのか・・・ならば!)」
那珂村「(ん・・・急に強く・・・んあ!?リンパ線コリコリしちゃったら私・・・ひぎぃ!!きもちよしゅぎいいいいい!らめえええ!きもちよしゅぎてあたまぱーになっちゃう!くるくるぱーになっちゃううううう!!んほおおおお!来ちゃう来ちゃう来ちゃう!!これ以上されたら気持ちよすぎて睡魔きちゃいましゅううう!!!!)」
??「ぱぱー、大会がんばってねー」
那珂村「(は・・・!?ダメだ、俺は約束したんだ・・・。愛する息子と妻に・・・『優勝してくる』って・・・。俺は・・・俺はこんなマッサージには屈しない!)」キリッ
八百万岡「ほい」グッグッ
那珂村「(ひぎぃいいい!おとなマッサージきもちよしゅぎいいいいい!!)」
八百万岡「(そろそろだな・・・。こいつでフィニッシュと行こうか・・・)」グイッ
那珂村「(頭!?そんな敏感になっている時に頭なんてマッサージされたら・・・・んほぉ!らめぇええそんなに先っぽ(あたま)ばっかり弄っちゃ・・・あうん!ん!太いのがツボにコツコツ当たって・・・もうダメ・・・何も考えられない・・・もう気持ちよすぎてマッサージのことしか考えられないいい!!はうぅんん!!)」
八百万「(おらぁ、イケえ!!)」グイイイイイ
那珂村「(はひぃいい!いいのおおお!まっさーじいいのおおお!!!イクイクイっちゃう!!本気リラックスいっちゃいましゅうううう!!!んほおお!!イグウウウウウウウ!!)」ビクビクビク
八百万岡「・・・っともうすぐ時間ですね。那珂村さん、そろそろ戻りましょうか」
那珂村「はひぃ・・・」トローン
ギャラリー1「那珂村さん、決勝トーナメント1回戦で事故って敗退だって」
ギャラリー2「マジか・・・。まぁ、あのデッキで今まで事故らなかったっていう方が凄いけどな」
ギャラリー1「でも不思議だよな」
ギャラリー2「ん?」
ギャラリー1「那珂村さん、初戦敗退だっていうのに・・・」
ギャラリー1「安らぎに満ちた顔だったんだって」
ギャラリー2「なんだそれ」
那珂村 lose
コメント
やばい、面白いです!(コクリ
次でラストです。